自宅の家電を手軽にスマートホーム化できるIoTブランド「SwitchBot(スイッチボット)」。
そんなSwitchbotから、スマートフォンで操作可能、自動設定でオート加湿もできる「Switchbotスマート加湿器」が登場しました。
Switchbot加湿器ができることは、主に次のとおりです。
他のSwitchbot製品との連携はもちろん、加湿器単体で利用するうえでも申し分のないスペックです。
本記事では、Switchbot製品を愛してやまない筆者が、Switchbotスマート加湿器の良い点・気になる点の使用感を徹底的にレビューします。
一時は在庫不足になるほどの注目を集めているSwitchbot加湿器の購入を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
Switchbot加湿器の外観・サイズ感
はじめに、Switchbot加湿器の外観やサイズ感から紹介します。
内容物は次のとおりです。
- Switchbotスマート加湿器 本体
- フィルターカートリッジ
- 電源アダプター
- 取扱説明書
筆者が自宅で開封したときの感想は「意外とデカいな……」の一言でした。
サイズ | 高さ295×横180×奥行き180mm |
タンクの容量 | 約3.5リットル |
連続運転時間 | 最大48時間 |
最大加湿効率 | 220ml/h |
対応面積 | 6〜15畳 |
高さは30cm弱、横幅は20cm弱と、加湿器としてはなかなかの大きさです。
そのぶん、最大で約3.5リットルの水を入れられるので、水分不足で補給する頻度が減らせます。
Switchbot加湿器のふたを外すと、上から水を流せます。
口が大きく作られていて、給水時に水がこぼれないように配慮されています。
本体上部の透明な部分は取り外しが可能です。
取り外した後の下部(右側の写真)には、加湿器を使用すると水が溜まります。
加湿器の上部だけを取り外して水を入れることもできますが、水がたれてしまうので取り外しの際には注意が必要です。
本体の側面部には電源アダプターを差し込む穴がついています。
バッテリーは搭載していないので、Switchbot加湿器は電源アダプターをつないで使う必要があります。
超音波式の加湿器の特徴で、本体側面にはアロマを入れる用のスペースも備え付けられています。
取扱説明書はイラスト入りで、使用方法も非常にわかりやすく記載されています。
Switchbot加湿器の設定・操作方法
Switchbot加湿器を使用するためには、事前準備が必要です。
準備
Switchbot加湿器を使うために、本体・フィルターカートリッジ・電源アダプターの3つを用意します。
フィルターカートリッジは、あらかじめ水で濡らしてから本体にセットします。
フィルターカートリッジのセットの仕方は、Switchbot加湿器のふたを外して、内部に取り付けるだけです。
カートリッジの凹みを本体内部のパイプに沿わせる形で取り付ければ上手くハマります。
フィルターカートリッジを取り付けたら、Switchbot加湿器に水を入れていきます。
本体内部を覗き込むと「MAX」と書かれた線があるので、その部分まで水を入れましょう。
あとは電源アダプターをSwitchbot加湿器本体に取り付けて、準備完了です。
水を満杯まで入れると、Switchbot加湿器が相当な重量になるので、落とさないように気をつけてください。
操作方法
Switchbot加湿器は、本体のボタンを触ると電源がオンになります。
ボタンを複数回触ると全4段階(弱・中・強・オート)の加湿モードを変更できます。
それぞれの加湿モードと、実際に出るミストの量は次の写真を参考にしていただければ幸いです。
ボタンを1回触ると、加湿「弱」モードになります。ミストはかなり少なめです。
ボタンを2回触ると、ボタンが黄色く発光して、加湿「中」モードになります。かなり強めにミストが出ます。
ボタンを3回触ると、ボタンがオレンジに発光して、加湿「強」モードになります。
ただ、写真を見ても分かる通り、加湿「中」モードとの差がわからないくらいのミスト量です。
最後に、ボタンを4回触るとボタンが白く発光して、加湿「オート」になります。
オートにするとかなり強めにミストが出ます。
基本的には加湿オートで使っていれば問題ありません。
ちなみに、加湿オートの状態で使い続けていると、およそ10〜12時間程度でタンク内の水が空っぽになります。
タンク内の水が空っぽになると、ボタンが赤く光って「水量不足」の表示になり、自動停止します。
朝から晩までフル稼働させると、ちょうどタンク内の水を使い切るようなイメージです。
アプリ設定
Switchbot加湿器は、スマホアプリからも操作ができます。
スマートフォンから操作をするためには、事前に「Switchbotアプリ」をインストールして、アカウントを作成しておく必要があります。
Switchbotアプリをインストールした後は、次の手順でSwitchbot加湿器をアプリに登録します。
①:Switchbotアプリを起動して、ホーム画面右上の+(プラス)マークをタップする
②:Switchbot連携画面が表示されたら、画面上部の「加湿器」をタップする(表示されない場合は画面をスクロールして「加湿器」を押せばOKです)
③:画面の表示に従って、Switchbot加湿器の電源ボタンを長押しします
④:自宅のWi-FiとSwitchbot加湿器を接続します(自宅のWi-FiルーターのSSIDを選択してパスワードを入力すればOKです)
ここまでの手順で、Switchbot加湿器をアプリに登録することができます。
Switchbot加湿器単体の場合はBluetooth接続で遠隔操作が可能です。
また、別売りの「Switchbotハブミニ」と連携させれば、外出先からスマートフォンを使ってSwitchbot加湿器を遠隔操作できるようになります。
アプリ操作
SwitchbotアプリからSwitchbot加湿器を操作する方法もご紹介します。
Switchbotアプリを起動して、Switchbot加湿器を選択すると、上記の画面が表示されます。
加湿の強弱ボタンは1〜3段階で表示され、1が加湿「弱」、2が加湿「中」、3が加湿「強」、中央のAは「Auto」の設定です。
電源ボタンを押した後は、赤色マークの設定でSwitchbot加湿器が稼働している状態になります(画像は加湿「弱」)。
詳細ボタンを押すと、ミスト出力のパーセンテージを調節できたり、遅延実行やスケジュールなどの細かな設定ができたりします。
遅延実行は、指定した時間が経過した後に、Switchbot加湿器を自動的に起動させるための設定です。
スケジュール設定は、指定した時刻になったら、Switchbot加湿器の電源を自動的に付けるための設定です。
毎日同じ時刻に起動したり、特定の曜日の指定時刻だけ起動させたり、細かく時間を決められます。
他製品との連携
Switchbot加湿器は、別売りの「Switchbotハブミニ」を経由することで、「Switchbot温湿度計」や「Switchbot温湿度計プラス」と連携させられます。
「Switchbot温湿度計/温湿度計プラス」を使えば、部屋内の温度と湿度がひと目で分かります。
Switchbotアプリを使えば、Switchbot温湿度計/温湿度計プラスで計測したデータを確認できます。
また、シーン設定で事前に温度や湿度を指定しておけば、その値を上回ったり下回ったりした場合に、自動的にSwitchbot加湿器の電源を切り替えられます。
自動的に温湿度を調整できるので、Switchbot加湿器とセットで、Switchbot温湿度計/温湿度計プラスを利用するのがおすすめです。
Switchbot加湿器のメリットに感じた部分をレビュー
ここからは、筆者が実際にSwitchbot加湿器を使ってみて、メリットに感じた部分をレビューします。
デメリットに感じた部分については後述しますので、ぜひ参考にしてみてください。
超音波式のミストで音はかなり静か
Switchbot加湿器は、超音波式のミストで室内を加湿してくれます。
加湿中の音はかなり静かで、耳を澄ましてようやく「じーー」という音がわずかに聞こえる程度です。
むしろ、エアコンや換気扇など、他の家電製品の音のほうがはるかに大きく感じるほど、Switchbot加湿器の音は静かです。
個人差はあるかと思いますが、筆者が寝室に置いて使用した場合でも、加湿器の稼働音はほとんど気にならずに眠ることができました。
水量が3.5リットルと大容量で6〜15畳の部屋を加湿可能
Switchbot加湿器は、約3.5リットルの大容量の水を入れておくことができます。
一度に大量の水を補充できるので、一日のうちに何度も水を補充せずに済む点が特徴です。
また、6〜15畳の部屋に対応しているので、一人暮らしはもちろん、家族暮らしで広いリビングルームで使うのにも適しています。
給水口が大きいので掃除や手入れがカンタン
Switchbot加湿器の給水口は、かなり大きめに作られています。
男性の拳でも余裕で入る大きさなので、掃除やお手入れもカンタンです。
また、タンクを取り外した後の本体下部も作りがシンプルなので、非常に掃除がしやすく設計されています。
水の補充もカンタンでこぼしにくい
Switchbot加湿器は、本体タンクだけを外して持ち運べるので、台所や洗面所で直接水を流し込むことができます。
もちろん、ペットボトルなどを使って本体に直接給水することも可能です。
給水口が大きめに作られているので、水を補充する際にこぼしにくい点も嬉しいポイントです。
スケジュールやシーン設定で自動加湿も可能
Switchbot加湿器は、Switchbotアプリからスケジュールやシーン設定ができます。
たとえば、毎日朝7時にスケジュールを設定しておけば、リビングルームが加湿された状態で朝を迎えられます。
Switchbot温湿度計/温湿度計プラスと組み合わせれば、事前に設定した温度や湿度を基準として、自動的に電源のオンオフも可能です。
温度や湿度によって自動加湿してくれるので、知らないうちに部屋が乾燥していた!なんて事態を防げます。
アレクサやSiri、スマホからの遠隔操作に対応
Switchbot加湿器は、Switchbotハブミニと組み合わせれば、AlexaやGoogleアシスタント、Siriでの音声操作が利用できるようになります。
また、外出先からもSwitchbot加湿器を操作できるので、帰宅時間に合わせて室内を自動加湿しておくことも可能です。
Switchbotアプリから電源のオンオフも確認できるので、万が一の消し忘れの場合も安心です。
Switchbotのデメリットに感じた部分をレビュー
ここまでメリットをお伝えしてきましたが、実際に使っている中でデメリットに感じた部分をご紹介します。
本体の上蓋は分解して掃除ができない
Switchbot加湿器の上蓋は分解することができません。
上蓋の内側がミストの通り道になって濡れている状態なので、衛生面的に不安が残ります。
フィルターカートリッジは半年に1回の頻度で交換が必要
Switchbot加湿器のフィルターカートリッジは消耗品です。
半年に1回の頻度で交換する必要がありますが、1個あたり800円ほどとそれなりの価格で販売されています。
Amazonのタイムセールなどで、1個あたりの単価が安くなる場合があるので、セールの時期にまとめて複数個購入しておくのが良さそうです。
Switchbot加湿器の口コミ・評判
Switchbot加湿器の口コミや評判をまとめてご紹介します。
良い口コミ・評判
悪い口コミ・評判
Switchbot加湿器はこんな方におすすめ
筆者の使用感レビューや、実際の利用者からの口コミや評判からわかる「Switchbot加湿器がおすすめの人」をご紹介します。
部屋の乾燥対策や湿度管理を自動化したい方
Switchbot加湿器は、部屋の乾燥対策や湿度管理を自動化したい方におすすめです。
他のSwitchbot製品と連携させれば、スケジュール設定やシーン設定で自動的に電源のオンオフが切り替えられます。
特に「Switchbot温湿度計/温湿度計プラス」と組み合わせれば、あらかじめ設定した湿度を基準にして、自動加湿の設定ができるのは非常に便利です。
スマホ連携やアレクサ連動で遠隔操作したい方
Switchbot加湿器は、スマホ連携やAlexa連動で遠隔操作をしたい方におすすめです。
スマホが手元にあればどこからでもSwitchbot加湿器を操作でき、料理中などの手が離せないタイミングでも音声入力で操作できるのは意外と便利です。
外出先からでもSwitchbot加湿器を操作できるので、万が一の消し忘れの際も安心です。
掃除や手入れが簡単な加湿器が欲しい方
Switchbot加湿器は、掃除や手入れがカンタンな加湿器が欲しい方におすすめです。
加湿器は少しでも放っておくとカビが発生してしまうことも多いので、手軽に掃除ができる点は加湿器選びの大事なポイントといえるでしょう。
給水口は男性の握りこぶしでも余裕で入る大きさが取られているので、内部のお手入れも簡単です。
まとめ
本記事では、Switchbot加湿器のレビューをお送りしました。
筆者が実際に使ってみての使用感レビューを、改めてご紹介します。
メリット
- 超音波式のミストで音はかなり静か
- 水量が3.5リットルと大容量で6〜15畳の部屋を加湿可能
- 給水口が大きいので掃除や手入れがカンタン
- 水の補充もカンタンでこぼしにくい
- スケジュールやシーン設定で自動加湿も可能
- アレクサやSiri、スマホからの遠隔操作に対応
デメリット
- 本体の上蓋は分解して掃除ができない
- フィルターカートリッジは半年に1回の頻度で交換が必要
Switchbot加湿器は、超音波式の加湿器を検討中で、スマートフォンでの遠隔操作をしたい方におすすめです。
単体でも問題なく利用できますが、Switchbot加湿器の性能を最大限に活かすには、SwitchbotハブミニやSwitchbot温湿度計と組み合わせる必要があります。
冬場の乾燥対策を検討中の方や、スマート家電で揃えたい方は、ぜひ本記事を参考にしてSwitchbot加湿器の購入を検討されてみてはいかがでしょうか。